症状と治療

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脳への転移に
おける緩和ケア

頭痛、嘔吐、めまい、手足の麻痺など、脳の転移した場所によってさまざまな症状があらわれることがあります。
脳のように薬物が到達しにくい部位に転移したことが原因で起こる症状に対しては、症状を緩和することを目的に放射線療法などを行うことがあります。また、病巣の数や大きさ、転移した場所や症状などによっては、身体の状態を考慮したうえで手術で切除することもあります。

アドバイス

転移・再発乳がんでは、お薬を中心とした継続的な治療が必要になります。そのため、1種類のお薬を使用するだけでなく、複数のお薬を併用して治療を行う場合もあります。現在はさまざまなお薬があるため、患者さんの状態によってそれらを上手に使い分けて、効果があるうちはそれを続け、効果がなくなってきた場合は別のお薬を使って治療を続けていきます。
このように、転移・再発乳がんでは、お薬でがんの進行を抑えたり、さまざまな症状を和らげたりする治療を続けて、がんと共存しながらもQOLの保たれた自分らしい生活を送ることを目指します。

出典:

  • 「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2019年版」(日本乳癌学会編:金原出版第6版)