症状と治療

気になる治療の種類を
選んでください。

緩和ケア

乳がんの患者さんは、痛みやだるさなど身体的なつらさに加えて、落ち込んだり、不安になるなど、精神的な苦痛を感じるなど、さまざまなつらい経験をされるかもしれません。また、ご家族も同様につらい思いを感じることがあるかもしれません。このような体と心、さらに日常生活面まで含めた患者さんとご家族の苦痛を和らげるための支援を「緩和ケア」といいます。

緩和ケアは、患者さんとご家族のQOLを保つことにより、自分らしい生活を送れるようにすること、そして安定した状態で治療を受けられるように支援することを目的としています。そして、緩和ケアは治療ができなくなった方に対する終末期での支援ではなく、がんの進行度合いや身体の状態に関係なくがんと診断されたら、いつでも受けることができます。

現在では緩和ケアチームによるケアを行う医療機関が増え、必要に応じて緩和ケアに取り組むようになっています。緩和ケア外来を設置している医療機関では、通院でケアを受けることも可能になっています。また、病状や居住環境にもよりますが、入院や通院以外に、「在宅医療」、「訪問看護」を利用しながらご自宅で緩和ケアを受けることもできます。

★ 緩和ケアに関する情報の入手先

遠隔転移に
伴う症状とケア

(※2) 乳房以外の部位に乳がんが転移すると、その転移した部位に特有の症状があらわれることがあります。遠隔転移に伴う症状がでた場合は、それぞれ対処を行うことで痛みやつらさを緩和することができます。

転移に伴う症状は繰り返し継続して
あらわれることが特徴で、
たまに起こる症状は転移によるもの
ではない可能性があります。
何か気になる症状がある場合には過度に
心配せず、
担当医や看護師に
相談してみましょう。

緩和ケアに関する
情報の入手先

緩和ケアに関する詳しい情報は、
各都道府県のがん診療連携拠点
病院、地域の役所の保健課、
保健所などへお尋ねください。
その他、インターネットでも
緩和ケアに関する情報を
入手できます。
下記サイトなどでも
緩和ケアに関連する情報が
紹介されています。

医療機関や学会などが
運営しているホームページ

国立がん研究センター
がん対策情報センター
がん情報サービス

(財)日本ホスピス・
緩和ケア研究振興財団

出典:

  • ※2. 乳癌診療ガイドライン2018年版〔追補2019〕(⽇本乳癌学会編:⾦原出版第6版)
  • その他「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2019年版」(⽇本乳癌学会編:⾦原出版第6版)