症状と治療

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骨への転移に
おける緩和ケア

骨に転移があると、痛みなどの病状があらわれることがあります。転移した部位によって、肋骨では胸の痛み、腰椎では腰の痛み、大腿骨では太ももの痛みなどがあらわれます。また、体重のかかる部位に転移している場合は、骨折が起こりやすくなります。
痛みを減らしたり、骨折を予防したりするお薬や治療(骨セメント※など)があります。また、場所によっては放射線療法を行う場合もあります。

※ 骨に骨セメントを注入して補強する治療

アドバイス

転移・再発乳がんでは、お薬を中心とした継続的な治療が必要になります。そのため、1種類のお薬を使用するだけでなく、複数のお薬を併用して治療を行う場合もあります。現在はさまざまなお薬があるため、患者さんの状態によってそれらを上手に使い分けて、効果があるうちはそれを続け、効果がなくなってきた場合は別のお薬を使って治療を続けていきます。
このように、転移・再発乳がんでは、お薬でがんの進行を抑えたり、さまざまな症状を和らげたりする治療を続けて、がんと共存しながらもQOLの保たれた自分らしい生活を送ることを目指します。

出典:

  • 「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2019年版」(日本乳癌学会編:金原出版第6版)